早めの５時３０分起床。
今日は、今年の北海道旅行のメインの一つである【知床岬クルーズ】だ。
この【知床岬クルーズ】に乗りたいきっかけになったのも、トロッコ王国の時に少し触れたシェルパ斉藤だ。
彼は１９９８年に、相泊から海岸沿いを徒歩で横断し、自分の足で知床岬に立っているのだ。
彼の著書「耕うん機オンザロード」、「日本縦断オフィシャルガイド」で細かく触れている。
この話を読んだモアは、日本最後の秘境「知床岬」を自分の目で見たくなったのだ！
知床岬はご承知の通り、今は世界遺産。一般的には徒歩での知床岬への立ち入りは禁止されていると思われがちだが、
そんな事もない。（なるべく立ち入らないで欲しいのレベルらしい）
モアも本当は、彼と同じルートをたどってみたいが、流石に熊が恐いし、家族旅行では到底無理。
ならば、陸路を諦め、海からの【知床岬クルーズ】で知床岬を見る事にした。（徒歩ルートは夢として取っておこう）

途中、道の駅「はなやか小清水」で給水を済ませ、８時に今回お世話になる「ゴジラ岩観光」に到着。
【知床岬クルーズ】は揺れる事が予想されるので、早めに現地入りし、体調を整える余裕を持ちたい（出航は１０時）。
「ゴジラ岩観光」の【知床岬クルーズ】はウトロ港が出発地点で
シェルパ斉藤のルートとは反対に、北側から知床岬を目差すおよそ３時間３０分の船旅だ。（夏期）
クルーザーは５５名乗りの中型で、観光船とは違い小回りが利く為、絶壁や滝などを間近に見ることができるのだ。
遅めの朝食を取り１０時まで時間調整後、いよいよ乗船の時間がやって来た！
早めに到着した我が家だが、乗船は予約順（ゴジラ岩観光は完全予約制）なので、かなり後になってしまったが
一番後部の良い席をゲット！
そしていよいよ、知床岬への船旅がスタート！
知床岬へのクルーズは寒い為、上着を一枚用意した方が良いと聞いていたのだが、今日はTシャツ一枚でも暑すぎ！
船は思っていたより速いスピードで航行して行く。天気は良いけど少しガスがあるのが残念！
海から見た知床半島は、想像していた以上の断崖絶壁だった。
この断崖絶壁のお陰で、知床の自然が守られていたという話にも頷ける。
それでも、こんな凄い場所に昔のアイヌの人たちは生活をしていたというのは驚きだね。
そして船は、「フレペの滝」「男の涙」「像岩」「カムイワッカの滝」と、様々な奇岩や、直接海に落ちる滝などで楽しませてくれました。
モアが２階のデッキで景色を楽しんでいると、ガイドの乗員さんが「ヒグマを見つけましたよ！もうすぐ見れます！」と話かけてくれた。
興奮してママに伝えに行くと、それを聞いていた周りの人達も騒然となった。やはり皆さんヒグマを見れるのを楽しみにしていたらしい。
「ルシャ湾」にいたヒグマは一匹だけで親子連れではなかったが、それでも大感激！今年の北海道で初めて野生動物を目撃できた。
ヒグマとの距離はおよそ５０ｍ程離れていたが、それでもしっかり肉眼で見れた。
ヒグマはたまにクルーザーの方をチラッっとみるが、一心不乱に餌を探している。
船は５分ほど停泊してくれたのだが、もう少しヒグマを見ていたかった。
その後船は「カシュニの滝」に寄ると一直線に知床岬を目差す。
「ゴジラ岩観光」は昨年の６月に「観音岩」で座礁事故を起こしたので、今は「観音岩」はコースに入ってないようだった。
そして、出航してからおよそ２時間後、知床岬に到着。
岬はとても雄大でした。
岬の広い丘は、まるでそこだけ整地されたように平らだが、人間を寄せ付けない風格があり、まさに聖地でした。
そして良く見ると、灯台の変電設備が収められている小屋の横に、バックパッカーが２人歩いていた。
いつかは自分も行きたい！の気持ちを残し【知床岬クルーズ】を終えました。

	行程
６日目８/１０	呼人浦区キャンプ場の裏～道の駅「はなやか小清水」～ウトロ（知床岬クルーズ）～羅臼峠～道の駅「羅臼」～屈斜路湖砂湯キャンプ場